建築基準法で定められている“準防火地域内にある建物の「延焼の恐れのある部分」は防火構造とする”という規定に関し、レンガの効能についてのきちんとした裏付けをとるために行われたが、その結果驚くべき事実が判明した。
実験は通常火災を想定し、大きさが約3メートル角の実物大試験体を加熱温度曲線により加熱して、30分間、室内側に火災の噴出が無く(遮炎性)、室内側壁面温度上昇が平均で140度、最高で180度を超えないことと、構造体の収縮量が1/100以下(構造安全性)満足することを試験で確認することである。

▲財団法人 日本建築総合試験場にて
日時 :平成19年11月26日(月)
    9:00~  準備開始
    10:00~  検体からサンプル収集
    10:30~  設置、耐防火性能試験
    11:00~  終了、片付け等
場所 : 財団法人 日本建築総合試験場

試験用の実物大外壁パネル(検体)
を使って実験しました。


試験データのごまかしがないかを厳しくチェック!


防火性能試験の前に、検体レンガの含水率をチェック。
検体に水を含ませるなどの試験データのごまかしがないかを厳しくチェックします。

防火試験用の釜にセッティング

内側のボードに温度センサーを取り付け、外側のレンガが加熱された時の内側の温度を設定。

各所にセンサーを取り付け、温度変化を測定


試験前の断熱・耐火レンガは
サーモグラフィーでは
表面のレンガ温度が13.4℃。

 

防火性能試験用の釜の中は約820℃以上まで上昇

はたしてレンガの温度は?

加熱装置に検体をはめ込み、実際の火災を想定して加熱。溶鉱炉の側には、ガラス越しに熱風が来て数秒も立っていられないような熱さである。


翌日、レンガを外し、構造の内側を見てみた。レンガの内側は少し隙間があるだけだが、次に貼られている防水紙は全く焦げもせずにそのままの状態で残っていた!そのボードを外した次にあるのは、断熱材の発泡ウレタン。こちらも最初の状態のまま残っている!では、次にある構造材は?というとここもきれいな木の部分がそのままだった!

では、加熱された後の断熱・耐火レンガの堅さは?

試験後のレンガは、石工さんが使う石ノミで何度たたいてもわずかしか割れない。強度が増しているのがよくわかる。表面的には同じ様なレンガでも、釜で焼いたレンガは、表面がセラミック状になって非常に固いことが実証された。普通は石などでもノミを入れると気持ちよくパカッと割れてしまう。何度たたいてもピクリともしなかった